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資産形成のこんな書籍

最近、Sは「今は衝動買いの時代だ」と、事あるごとに言い続けている。 この言葉をOFCが店舗に落とし込むとどうなるか。
消費者はきっかけがあれば買う予定がなくても商品を手にとり、最後は買ってくれるということである。 そのために、加盟店主ら従業員は売り込みたい商品を売り場で目立たせ、試食や接客サービスを通して消費者に買ってもらうきっかけを作るのだ。
待ちの商売ではなく、攻めの姿勢が大切なのである。 OFCは商圏にも気を配る。
少子高齢化が顕著になり商圏が変化している。 リクルート部と連携し、より細かな商圏分析を共有しなければならない。
古くからある住宅地周辺は当然のことながら高齢者が増えている。 高齢者の中には店に来ることが出来ない人もいる。
Sは「ご用聞き」という方向性を打ち出した。 独り暮らしの高齢者が多くなる一方で、家の近くにあった米穀店や酒販店がどんどん淘汰され、買い物に不便な地域が散見されるようになった。
そこでOFCは加盟店主に店の外に飛び出すことを提案した。 店舗運営が一定レベルの水準にあるなら、「ご用聞き」に取り組むように促した。

お客が店に来ることが出来ないなら、店のほうから客に近づこうという格好だ。 広島県の中東部にある世羅町。
瀬戸内海に流れる芦田川水系と日本海に流れる江の川水系の分水嶺がある山あいの人口約2万人の小さな町が、1万店を超える「S」のモデル店になっている。 「S世羅町店」は2003年ころから店舗周辺の家や職場に出向いて、パンや弁当などを販売するようになった。
狭い町だから評判はたちまち広がり、今では約2百軒の得意先を持つようになった。 2キロも離れた家に配達することもある。
「あれを持ってきて、これを持ってきて」と、オーナーのMに消費者の生の声が届くようになった。 多くの客が高齢者のため、一度で食べ切れる小型商品や残しても保存しやすいパッケージの商品を多く仕入れるようになった。
関東平野の最東端にある千葉県銚子市。 ここにも「ご用聞き」を実践する「S銚子笠上町店」がある。
弁当の発注数量を間違えてしまい、「もったいないので、一度でいいから食べて欲しい」(オーナーのW)と、弁当を持って外回りをしたところ、いつの間にか「水を持ってきて、こんなおかずはないの?」と、声をかけられるようになった。 69お客に「欲しい」と言われたら、1品でも時間を見つけて宅配する。
しかも、配達先に行くときにはお客が細かなお金を出さなくてすむよう釣り銭を入れた袋をあらかじめ用意する。

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